器のトリセツ04「この土瓶、直火にかけても良いか問題」

この土瓶、火にかけてお湯を沸かしても良いか問題

「土瓶でお茶を煎じたいんだけれど、直火にかけても良いですか?」と、ここ最近よく尋ねられます。
土瓶はお湯を沸かすための日本の伝統的な食器のひとつ。ですが、今は急須と同じように使われる事も多く、直火にかけられる土瓶は意外と少ないんです。

簡単に見分ける方法は土瓶の底。
底面が平たくて素焼きの状態の土瓶は直火にかけることができます。
この素焼きの部分から火がはみ出さないように使います。

これは直火OK

底面にも釉薬がかかっている土瓶は、直火にかけると割れてしまいます。

これは直火NG

耐熱土瓶、耐火土瓶、煎じ土瓶、薬土瓶と表示のある土瓶は、底面云々に関係なく直火にかけることができます。が、取扱説明書はしっかりと読んでから使ってください。

とはいえ、直火にかけられる土瓶も陶磁器。急激な温度変化によってヒビが入ったり割れたりしますので注意点もあります。
例えば、火から下ろしたばかりの土瓶を水に濡らすと割れることがあります。土瓶を洗う時は土瓶が十分に冷めてから。
また、土瓶の外側、特に底面が濡れた状態で直火にかけると、これも割れる要因になるので、外側は乾いた状態で使ってください。
直火にかける時は、最初は弱火で。お水が温まってきたら、火が底面からはみ出さないように火を強めても大丈夫です。
空焚きは厳禁です。
土瓶を最初に使う時は、ヒビ割れや水漏れを防ぐために、米のとぎ汁などで目止めをしてから。

面倒臭い手順もありますが、器は正しく扱えば長く使っていただけます。
素敵な器をなが〜く楽しんでください。

弊社ショールームでは、色々な器を実際に手に取ってご覧いただけます。
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